更年期障害について
女性の脳の視床下部には、自律神経さんと月経さんがいます。
今までは、自律神経さんと月経さんが協力し合い、影響し合ってバランスを取っていました。
更年期が訪れ、月経さんはだんだん働かなくなり、
ある時、月経さんはいなくなってしまいました。
月経さんがいなくなってしまい、自律神経さんはてんてこ舞い。
仕事量が増えて大変な上に、心にぽっかり穴が開いてしまったような、さみしい気持ちになったりしています。
※徐々にフェードアウトする月経さんもいれば、ある時スッといなくなる月経さんもいます。
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自律神経は、睡眠や呼吸、発汗、体温調節、心臓の拍動、胃腸の働きなどを制御しています。
更年期障害とは、更年期が訪れたことで、ホルモンのバランスが崩れ、これらの働きに影響が出てしまっていて、体がまだそれに適応できていない状態です。
更年期は、子供の思春期や受験、自立、親の介護などが重なってくる時期でもあります。
周りの家族にも辛い時は辛いということをしっかりと伝え、1人で抱え込まないようにしてください。
特に子供は、まだ十代でも、辛いということは多少なりわかってくれるでしょうし、言っておけば気にはかけてくれるでしょう。
逆に、伝えないことで、なんでイライラしてるの?わけわかんない!といった溝ができてしまうことがあります。
大人に近づいてきているとはいえ、きつく当たられたりすることには、まだ対処しきれず傷つきます。
きちんと伝えましょう。
「お母さん今、更年期障害で辛いのよ。」とか、出ている症状を話すとか、「〇〇の時はごめん」て先に謝っとくとか、親子の関係性で適宜という感じで良いです。
更年期が来た時に困らないように、普段からコミュニケーションを取れるようにしておくか、お父さんに間に入ってもらうなどしても良いでしょう。
私の話なのですが、20数年前、私の大学受験と母の実母の介護というか、同居がちょうど重なってしまったんですね。
祖母は、寝たきりでも認知症でもなかったのですが、母は「ボケた、ボケた」と言っていました。
私から見たら、それは80代の年相応なのでは?という感じだったのですが・・・
私は予備校の帰り、いつも駅まで車で迎えにきてもらっていたのですが、ある時、母がなかなか来なかったんですね。
何回も電話しても、全然出ない。
電車で帰れなくはなかったのですが、多分お金を持っていなかったかなんかで、
結局、母は電話に1回も出ないまま、私は1時間以上駅の外で待ったということがありました。
まあ、電話はずっと無視されていたわけです。
更年期障害なんて知らなかった私は、「頭おかしくなった?精神病?」みたいに思ったと思います。
これは、10代後半の真っ当な反応でしょう。
のちに、あれは更年期障害だったんだなとわかりました。
お互いに、ただ嫌な思いをして終わったと言う感じです。
当時は、こっちもわけがわからないし、母自身も対処法を考える余裕すらなかったのではないでしょうか?
知っていると知らないとでは、人を見る目も変わります。
言ってくれなきゃ、わからないんですよね。
旦那さんや子供に「察してよ」は通じません。
男性は脳の構造上察するのが苦手で、子供は経験が少なく脳も発達途中なので、なかなか察するというのは無理難題です。
「どうせわかってもらえない」ではなく、とりあえず言うだけ言っておきましょう。
個人差がありますが、一般に更年期とは、45〜55歳のことを指します。
更年期の症状が軽くて済むように、できれば更年期に入る前から、定期的にケアを始めることをお勧めします。
趣味や楽しみなどの、生きがいを見つけておくのも良いでしょう。
更年期の治療は、全身・自律神経調整で行います。
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